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潮の香りの島

 
 飛行機に乗るのは実に20年ぶりになる。快晴の関西空港を離陸するにも慣れない私は緊張の連続で、新石垣空港へ着陸すべく雲海の中で高度を下げている時は祈る思いだった。着地の瞬間、少し感動してしまったくらいだ。
 
 どこを歩いていても潮の香りがする。建物は潮風に晒されて傷んでいるものも多いが、排ガスや街の芥にやられた街のそれと比べると、まるで程よく傷んだジーンズのようで不潔感がない。
 
 夏のレジャーシーズンを外して来たので、浜辺には水上スキーを楽しむ人たちの姿をぽつぽつと見かけるだけだ。
 昼間は生温く晴れており、夕方は少し肌寒くカーディガンを羽織りたくなる。
 遠くに台風が発生している加減で、終日風が強い。帽子を押さえながらカメラアプリのボタンを押す。
 
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 この写真を撮った浜の手前にはいくつもの御嶽(うたき)があって由来が気になるが、時間がなく調べきれずにいる。戻ってからになるだろうな。
 
 この旅行は家人の永年勤続に対して与えられる休暇に合わせての物で、大分前から日程が決まっていた。台風がまともにぶつからなかったのは幸いだった。