ああ、帰ってきた

 

 上海・香港・ハノイホーチミン・台北をLCCで異動するもりだくさんな旅から家族が帰ってきた。

 翌朝、疲れてるんだろうと思ってあえて起こさなかったが、正午過ぎまで爆睡していた。

 風呂上がりにふと「日本でよかった」と急に言うので何だどうしたと思ったら「トイレに紙が流せる」。

 

 尾籠な話になるが、紙で拭いても水に流せず添え付けのゴミ箱に捨てないといけない国は多いそうだ。紙の質の違いから流すことが難しいのかも知れない。

 アジア圏からの観光客が増えた時に日本のあちこちの観光地で起きていたトラブルも、もとはこういう習慣の違いからくるもので、いまはいろんな国の言葉で「水で流してください」と表記されているのをよく見かける。

 

 さらに言うには「トイレットペーパーの質がいい」。ああ、帰ってきた、と実感したそうだ。

 うちの局所的クールジャパンを支えているのは大王製紙らしい。

 

 

 

 

毒を食らわば

 

はてなブックマーク - スマホを持ってもLINEをしない方、そのワケは?? : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 

  

 発言小町は質問自体フィクション(いわゆる作家さん)も多そうなのだけど、たまにSNSやネット関連の質問が出てるとついつい読み込んでしまう。

 上記の記事も質問の語句自体わざと棘のある言葉を持ってきてるので釣り臭い。

 反論を募るかたちになり、アンチの人が率先して答えるため必然的に世間の動向とはちがったものになるが、たかが(失礼)通信アプリにここまで人はいろいろな感情を持つのだなと感心すると同時に、自分自身が使いたくない理由を伝えるのにユーザーをそこまで貶めなくてもなあ・・・と思ったりする。

 確かに一時期乗っ取りなどが多発し、セキュリティ面で不安があったのは事実なので、それを理由にするのはよくわかる。

 

 ただ勝手に連絡帳を送られて勝手に繋がらされて云々というのは、私はLINEの運営とは何の利害関係もないので庇い立てをする理由は何もないけど、最初の設定で連絡帳との連携は拒否できるようになっているし、「友だちへの追加を許可」をOFFにしておけば先方から繋がってこられることもないので、実はそこまで戦々恐々にならなくてもすむ項目ではある。

 

 上記のスレッドでも「大切なものを失っている。LINEを使わない清々しさを忘れている」等々、よく似たスレッドでも「教養のある人間はLINEなど使ったりしません!」「LINEを使うような人はビジネス文書なんか書いたこともないんでしょう」などとあって、凄い書かれっぷりだなあと思わず苦笑してしまった。

 

 くだらないお喋りで人生の大事な時間を削られたくない、くだらない人間関係に振り回されたくないという意見もある。

 余談ではあるが、私の身の回りで雑談が盛んなのはLINEではなくGoogleハングアウト(ingressユーザーが多用するため)だ。ゲームの話題から今晩の食事まで話題は幅広い。このアプリも慣れると便利で使い勝手がいいが、時々うっかり音声通信のボタンに触れてグループ電話がかかる(もう慣れたとはいえ、これは配置を何とかしてほしい)。

 

 ただ上記のLINE嫌いの人たちが、便利さの代わりに個人情報を差し出して愚かだ無料ほど怖いものはないのだ、と説く同じ文中でLINEなんか使わなくてもGmailなどがあるだろう、と言っていたり、ハングアウトが先に普及すればよかった、などと言っていたりで、ずっこけそうになった。ここに引用したかったが探しきれなかった。外国の企業に個人情報を差し出すにしてもGoogleは構わないらしい。草生える。

 

 私のスタンスを言えば、個人情報がどうとか言ってもGoogleに連絡帳ほかいろいろ預けちゃってるしなあ今更、といった感じでLINEを使ってる人間だ。通信アプリは先に広まった方が有利というほかには特記するほどの理由はない。

 もともと振り回されるほどの人間関係も交友関係もないので、家族間の連絡に使う程度だ。誰か振り回しに来なさい。

 

 しかしGoogleは凄い。これほど警戒心の強い人たちの生活にも飲み水のように入り込み浸透したのだから。

 

 

2016/12/15

 

 家族の一人が東アジアから東南アジアにかけての数か国を旅行中だ。上海から香港へ入っての第一声は「GoogleMapを使えるのがありがたい」だった。

 二言目は「LINEも使える」だった。

 

 上海にいる間はSkypeを使ってやり取りをしていた。

 Googleが使えないのは知っていた。ingressで知り合った人たちが中国へ出張する際に、ネット事情の不便さをGoogle+で呟いていたからだ。LINEやFacebook Messengerも同様に使用できず、唯一の抜け道がSkypeといった具合なのだった。

 行動を共にしている数人の友人の中には、バックパッカー的な旅行に慣れており、諸国事情にも詳しい人間がいる。おそらく彼がWifiのルータを用意したりしてくれているのだろう。なのでスマホの扱いに関してもさほど心配はしていなかったが、wifiだけを使うなら一応ローミングは切っておくよう伝えた(が、既にちゃんと切っていたので杞憂だった)。

 

 少し驚いたのはSkypeアプリの使い勝手が以前使った時より格段に良くなっていたことだ。

 比較といっても最後に使ったのは2012年か2013年あたりで3年以上経っているし、使っていた機種はiPhoneではない(IS12S)ので引き合いに出すのは無理があるのだが、UIは使いづらいし電池はもりもり減るしと当時良い印象がなかっただけに、今回久しぶりにインストールしてみて挙動のおとなしさや使用感の無難さに良い意味で拍子抜けした。

 

 出発前にLINEで送ってきたメモ書きの通りなら、一行は今日あたりハノイからホーチミンへ移動するはずだ。最終日の台湾を出発する前に、どこかで婆ちゃんに土産を買ってきてやってくれとLINEで送ろう。

 私自身は欲しいものは特にないので土産は要らないが、ベトナムの街の様子と通信事情を知りたい。