仲間

 

 同窓会の会場は話し声やBGMなどの音がかなり賑やかで、おたがい声を張り上げて会話していた。

 

 あの子らは今日来てないの、あいつは今どうしてる、次はどこかでみんな集まろうよ。

 距離感は変わらない。

 まるで昨日バイバイと手を振って別れて、今日がその続きみたいに、顔を寄せ、耳を寄せ、いきなり懐に飛び込んでも何の違和感もない会話の群れがあった。

 

 私にはかつて仲間がいた。長い空白期間を経て、今もいると言えるのは幸せだ。